【報告】都内森めぐりコース_第5回 六義園 (2025年11月11日/13日)
両日とも曇りがちで肌寒い日でしたが、園内の各所をゆったりと散策し
深まる秋を満喫できました。
① 六義園は元禄8年(1695 年)、五代将軍・徳川綱吉に仕えた柳沢吉保が自ら設計指揮し、
7 年の歳月をかけて造った庭園ですが、見どころのひとつである枝垂れ桜は
昭和 30 年代に植えられました。

② 11 月上旬の下見時から中旬の開催日にかけて気温が一気に下がり、
日ごとに紅葉が進んでいます。

③ センリョウも鮮やかな赤い実をたくさんつけています。
④ 和歌山県和歌の浦の景色を再現している池は海と見立てられています。
周囲は建築物の高度規制あるため、山手線内に位置する六義園ですが高層ビルなどが見えません。

⑤ 今月末からは庭紅葉の夜間特別鑑賞も始まります。
⑥ 脇道に逸れて樹木を観察します。庭園の周囲はたくさんの高木で囲まれています。

⑦ こんなものが落ちていますが、何の実でしょう?見上げてみましょう。
⑧ 葉はほぼ落ちてしまっていますが、実がついているのがわかります。(恐らくマメガキ)
。
⑨ 赤い実はイイギリ。離れたところに房ごと落下しているものも見つかりました。
もうひとつの黒っぽい実はハゼノキのようですが、鬱蒼としていて周囲には見当たりませんでした。
⑩ そして地面の落下物をあれこれ観察している途中で他グループがこんなものも発見!
中は空洞でしたが鮮やかな色はそのままでした。
⑪ 高木に囲まれた、庭園の明るさとは対照的な道をさらに進みます。

⑯ 滝見茶屋で水音を楽しみます(少々寒いですが)。
現在は循環式ですが造園時は川の水を庭園に引いており、茶屋脇の滝はその入り口のひとつです。
⑰ 吹上茶屋遠景。

⑱ 吹上茶屋周辺、庭園の北西側にはハゼノキが多くみられます。
江戸時代に西日本の諸藩で木蝋をとる目的で盛んに栽培されました。
⑲ 色鮮やかな紅葉ですが、ウルシ科のため取り扱いには注意しましょう。

⑳ 見事に色づいたハゼノキの林を抜けて本日の観察会はおひらきとなりました。
六義園のある駒込はソメイヨシノ誕生の地。
駒込の一部は江戸時代「染井」と呼ばれ、巣鴨と共に江戸の花き植木の一大生産地でした。
六義園の染井門から染井霊園に伸びる染井通りはかつて植木屋が連なっていたそうで、
駅までの帰り道は当時に思いを馳せてみるのも一考かと思います。
(撮影と文/石川順子)



