【森を楽しむ講座】都内森めぐりコース第4回「明治神宮」(2022年7月9・12・14日実施)
戻り梅雨で蒸し暑さも増し、ベストコンディションとはなりませんでしたが、
「東京のもっとも大事な緑の座標軸(進士五十八・東京農大名誉教授談)」である
明治神宮で観察会を実施しました。

北参道鳥居から観察スタート。
ここからの参拝客は少なく周囲はひっそりとしてい
ます。

鳥居前の2本の立派なイチョウを見上げる。

雌雄識別は銀杏がなっているかどうかで確認。

参道からこの森の様子をとらえます。
現時点で優勢な樹種は?

広い参道を右手に折れ、林内の散策道に分け入ります。
ナラ枯れの被害はここ数年で急速に広まり、様々な形態のトラップが目につきま
す。

トラップにかかったカシノナガキクイムシを撮影しようと試みる受講者。

ナラ枯れに加え大雨強風で力尽きた大木もあり、ギャップが生まれています。

林内を抜けて北池方面へ。この先は芝生広場が広がるエリアです。

このあたりは本殿の裏手(北側)にあたります。コロナ禍の一昨年から昨年はこの
あたりも立ち入り制限区域となっていました。

森めぐりコース初期の頃は幼樹だったため、どうにも同定できなかったムクロジ。
12年の歳月を経て立派に!たわわに実をつけています。

立派になったとはいえ、花や実を間近に観察するにはちょうどよい育ち具合です。

ちょっと難しい「遷移」にも触れているため、皆さん熱心に「トピック樹木カード」
にメモされています。

今月の「トピック樹木カード」。
敢えて説明や画像を入れず、受講者が自由に書き込める形式にしています。

芝生エリアから再び西側林内を観察しながら本殿へ。
ご神木の巨大なクスノキ。

正参道の大鳥居。
設置100年超でもタイワンヒノキがほのかに香ります。
本日はここがゴール。皆さまお疲れさまでした。
文・画像撮影/杉本尚隆&石川順子