大人が愉しむ自然学校

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【報告】森林教養講座オンライン「実は銘木~カラマツ」に向けた 木材工場取材

木材加工に取り組まれて一世紀という歴史をもつ長和町(長野県)の齋藤木材工業株式会社様から2年ほど前に、「森林」をキーワードに活動する私たちにコラボのお誘いがありました。

この有難いご縁を活かし、カラマツという材をより深く知るための訪問取材をさせていただきました。

当日は東京組2名のスタッフが早朝の新幹線で上田駅へ、長野組スタッフ3名と合流して工場へ向かいました。

長時間にわたり懇切丁寧にご対応いただき、有意義で価値あるものとなりました。

長和町古町の齋藤木材工業株式会社に到着。

工程に沿って見学、取材させていただくことになりました。

まずは山の上にある工場へ移動。

古町峠・敷地内からの眺望です。

切り出された原木丸太の集積場。

主にカラマツ、他にスギなどを集材しているそうですが、ここに積まれているのはカラマツです。

ここでは丸太製材から始まり、厳格な品質検査、等級区分などを経てラミナ製造が行われています。

器械やセンサーを瞬時にくぐりぬけ、原木が均一な板材へと変化していく工程はどれも目を見張ります。

取材の様子。

各自のデジカメ、スマホ数台をフル稼働。

聞き漏らすまい、撮り損なうまいと必死です。

工場の内外に可能な限りカラマツ集成材が使われています。

ゆるやかなカーブが美しい重厚な梁。

ふたたびナガト・古町工場群へ。

国道沿いのこの敷地には、工場や倉庫、配送センターなどを含め十数棟が立ち並んでいます。

ナガト・古町工場では構造用集成材の製造や加工をします。

広々整然とした工場内。超大断面プレス機なども目の当たりにし圧倒されました。

高価な信州カラマツ材を厳選使用したハイグレード集成材「唐松丸」は、齋藤木材工業株式会社の登録商標です。

国内に残っているのはここだけかも、という年代物のフォークリフト。

会社の歴史を物語っています。

印象的な意匠の工場事務所外観。

工場見学をご案内くださった総務部丸山氏(左)、さまざまな質問にお答えいただいた齋藤健社長(中央)と。

長時間にわたり、ありがとうございました。

(写真と文/石川順子)