【報告】街の木めぐりコース_目白台エリア(2025年11月25日/27日)
昨年の雑司ヶ谷エリアに隣接する新企画です。
11月中旬から気温が一気に下がり、街路樹や庭園の紅葉が見頃を迎えていました。
平日なのでゆったりと散策や観察を楽しむことができました。
① スタートは副都心線の雑司ヶ谷駅。
明治通りと目白通りが交差するあたりから出発です。

③ 参道両脇のケヤキが色づいています。
④ 境内にはケヤキを見下ろすほど一層高くそびえたつイチョウの巨木が。
幹回り6.63m、高さ32.5m。1956年に都天然記念物に指定されました。

⑥ 重要文化財の雑司ヶ谷鬼子母神堂。
永禄4年(1561)の鬼子母神像出現に由来し、長く庶民の信仰対象となりました。

⑦ 邪鬼彫物のある千鳥破風。柘榴をかたどった紋章も見えます。
⑧ 歩みをすすめて江戸時代からサクラの名所として知られた法明寺へ。
参道にはサクラ並木、山門脇には黄葉したザクロ。
⑨ 法明寺敷地内のモクレンとカキノキ。
⑩ 本堂の前にはジュウガツザクラ(十月桜)がほころんでいました。

⑪ 大鳥神社や付近の本納寺では江戸野菜が栽培されていました。

⑬ 東京さくらトラム(都電荒川線)を超え、さらに住宅街をすすみます。

⑮ 閉校した高田小学校跡地に整備された豊島区立雑司ヶ谷公園。
防災や地域活動の拠点として「丘の上テラス」が新設されています。

⑯ 日無坂(二差路の左側)は目白台地(手前)と神田川流域の低地(道奥)を南北に結ぶ坂のひとつ。
江戸時代から今日に残る坂です。

⑰ 坂を下って低地へ。
神田川は江戸城の飲料水確保と武蔵野台地上の洪水対策のために、
度重なる普請と瀬替えが行われて現在の流路となりました。

⑱ かつては悪臭を放っていた神田川ですが、水質も改善され、
川の中にも散策道にも野鳥の姿が見られます。

⑲ 本日のコースの目玉、肥後細川庭園に到着。地形の変化を巧みに利用した池泉回遊式庭園となっています。
「やり水形式」で台地の湧き水を池に取り入れています。画像は松聲閣2階からの眺め。

⑳ 数種のカエデ類、ハゼノキ、イチョウなど紅葉、黄葉が見頃となっていました。
文京区立江戸川公園では樹々の観察や史跡を訪ね本日のコースは終了。
高低差のある約5kmの工程、お疲れさまでした。
(撮影と文/石川順子)





