水木沢天然林は、ヒノキ、サワラといった針葉樹とトチノキ、ブナといった広葉樹の混合林であることが特徴です。
同じ木がまっすぐ、規則正しく並んだ人工林とは違った森の姿があります。
樹齢約300年のヒノキやサワラにも出会うことができました。
つまり、江戸時代から生きている木ということ。
切り株に、樹木の種が落ちて新しい命が生まれていました。
いずれ、切り株は朽ちて、栄養となり、その上に新しい樹木が成長していきます。
やがて、切り株はなくなります。
樹木の世代交代です。
これを「倒木更新」といいます。
根の下に大きな空間があるのは、以前空間に倒木や切り株があった証です。
木曽川の源流までいき、水木沢天然林を後にしました。
二日目は赤沢自然休養林の散策しました。
はじめに平成17年伊勢神宮御神木奉納のために伐採した場所に行きました。
これが御神木を切ったあとの切り株です。
斧で切るため、チェーンソーのように切り口がまっすぐではないです。
真ん中に水がたまるように、くぼみができるように切られています。
この日は雨だったので、ちょうど水がたまっていました。
早く切り株が腐るようにするためだそうです。
そして、また、そこにも新しい命が生まれます。
100年、200年、300年後、今回散策した森や普段歩いている森は、どんな姿になっているのだろうか。
見る事はできないけれど、考えさせられた、今回の講座でした。


