~冒頭に~
サマーキャンプin信州菅平高原プランの開催が、今年21年目となりました。
こんなにも長い期間、主に首都圏の小学生が夏休みに長野県の自然を楽しんでいただいていること、関係各位の皆様のご協力に厚く御礼申し上げます。
そして、当時小学生でキャンプに参加していた子どもたちが、社会人、大学生、高校生になり、小学生の頃楽しかったキャンプの記憶を大切に持ち続け、今度は自分が子どもたちのために役に立ちたいと、何人もがアシスタントとして参加していただくようになっています。
子どもたちの生活環境は様々な要因で自然から遠ざかる傾向になってしまっていますが、このサマーキャンプin信州が自然と触れ合うきっかけになり続けられるよう、これからも安全なキャンプを継続してまいります。
サマーキャンプin信州2025 菅平高原プラン1コース
夏休みがスタートし、猛暑ではありますが安定したお天気が続きました。
いよいよ菅平の1コースがスタートします。
東京駅にみんなが集合、「行ってきます!」の挨拶をしている頃、菅平でも到着を待ちながら最終確認と会場の準備が始まります。
家族に見送られ東京駅から乗車した新幹線、上田駅を下車しバスに乗り換えて菅平に到着です。
緊張の表情も見られましたが、まずはみんなでお昼ご飯を食べて元気を付けます。
キャンプのメイン会場になる自然体験の森へ。
始めの会では、みんながしっかりと自己紹介ができました。
このコースでみんなの目標を決めたところ、どれも仲間を意識した優しい心の目標が立ちました。
みんなの名前が分かったところで仲良しゲームをしようとしたところ、なんと今回菅平に2回目参加のHくんが「宝探しをしよう!」と提案してくれました。そこに高学年の数名の仲間が加わり、まずは宝をテントサイトの各所に隠します。そして32名全員で宝探しがスタート。初めての場所ではなかなか見つかりにくいのですが、人数がたくさんいることで全部見つけることができました。
この後、2つのペンション(お隣同士)に分かれてチェックイン。明日の準備をして美味しい夕食をいただき、おやすみなさい・・・ 家族が恋しくなっていたかも?!さあ眠れたでしょうか?
2日目のスタートはテント立てです。
くじ引きで男女別のテント班が決まり、立て方の説明を真剣に聞いています。
大きなテントは、みんなの力がないと組み立てられません。
約1時間の奮闘の末、今晩の住み家が出来上がり全員満足の笑顔です♪
次はお昼ごはんの窯ピザ作りです。
ピザ生地の下には、オーブンシートの代わりに森からいただいたササをシートに使います。
抗菌作業もあるササの葉の上で、おいしそうなピザが焼きあがりました!
お昼ご飯の次は、ドラム缶風呂です。
大きなドラム缶を運び、水汲みをしてお湯を沸かします。
菅平の水道は、日本百名山四阿山(あずまやさん)と花の百名山根子岳(ねこだけ)に降った雨がしみ込んで湧き出した水源地から引いています。
天然水のお風呂は格別です!
夕食は宿特製のカレー、ご飯は信州松本産無農薬のご飯をいただきました。
暗くなる前に寝る準備を整えて、さあこれから夜のお楽しみの時間♪
夜の森はどんなところだろう??真っ暗な自然体験の森で何をしようか???
作戦会議の結果、・星空をながめるチーム ・虫といきものを探そうチーム ・きもだめしチームの3班に分かれて夜のひとときを楽しみました。
満天の星空の元、テントごとにおやすみなさいをして寝袋に入ります。
だいぶ気温も下がり、涼しい夜が更けていきます。
3日目、鳥のさえずりと日の出とともに起き始めるみんな。
テントを片付け、朝食をいただき、今日は1日森あそび。
道具の説明、危ない虫や植物の注意をしっかり聞いて、何をして遊ぶかワクワクします。
今回遊ぶ森は「一本松の森」
昔の大笹街道(須坂市から嬬恋村まで)の道しるべにもなった大きなアカマツの木が今も堂々とたっている場所です。
街道脇の林の中に非常用の簡易トイレを設置します。「家にもこのトイレあるよ!」と教えてくれたお友達もいました。
みんなが快適に使えるように自分の使った後の片付け方を覚えて、安心して使うことができました。
(写真は説明のため囲いのテントを外してデモンストレーションをしています)
準備ができたら、さあ遊ぶぞ~~!!
お昼ご飯は宿から届いたおにぎりと、地元真田町産の冷やしキュウリにやまぼうし自然学校スタッフ手作りの手前みそを付けて食べました。冷やしキュウリやさんは大人気。
たっぷり遊んだあとは宿に帰ってお風呂タイム。明日は最終日のため帰りの準備も始めます。
最後の夜の素敵な思い出は作れたかな?
4日目が始まりました。
ここまで良い天気続きで順調に進んだプログラム。最後はお土産クラフト制作です。
森林整備で伐った木をもらってきて、木の輪切りにし、みんなに森のバッジを作ってもらいました。
バッジの絵は、「自分のお印(マーク)」をデザインして描きます。
4日間の思い出や経験の中から一つ、誰が見てもわかる絵でマークにします。
テント、ピザ、葉っぱ、夜空の星、虫・・・
沢山の素敵な思い出バッジができました。
最後の食事は、地元真田町のお弁当屋、ひばり調理室さんが届けてくれました。
会場の片付けや荷物のまとめが終わり、終わりの会をしようとしたとき、急に冷たい風と雲が近づいてきてザーっと雨が降りました。
「みんなが集まって終わりの会ができるように、雨がふってくれたんだよ!」
こんなことを言ってくれたお友達がいて、1コースのキャンプ目標・みんなで力を合わせる・お互いに分かりあう が達成できたと感じました。
バス乗り場へ向かう頃にはまた青空が広がり、4日間のキャンプが終了しました。
沢山の出来事がみんなの力に、そして菅平の森の思い出を宝物にしてもらえたら嬉しいです。
またいつか皆さんと、菅平で会えますように!